ジョンミューアトレイルであった3世代親子のお話

 

こんにちは、ちえです。

 

9月ですね!

日本の夏は、蒸し暑いですよね。

 

実は、8月の1ヶ月間、アメリカのカリフォルニア州に滞在していました。

 

カリフォルニア州に、ヨセミテという自然豊かな場所があるのですが、そこからホイットニーという、アラスカ州を除くアメリカ最高峰の山の頂上に続く340kmの道「ジョンミューアトレイル」というロングトレイルがあるんです。

 

そこを、20日間かけて歩いてきました。

 

 

9月1日に帰国して、今、ブログを書いています。

 

ロングトレイルという言葉は、日本ではまだまだ馴染みのない言葉なので、イメージしにくいと思うのですが、一言で言うと、「長い道」のことです。

 

食料とテントを背負って、20日ほど、山道を20kmほどをひたすら歩きます。

 

こんなところをひたすら歩く↓

 

 

今日は、そこで出会った3世代親子のお話をシェアさせてください。

 

 


 

 

多分歩いて5日目くらいだったと思うのですが、山道を行ったり来たりして、何回も会う男性二人がいたんです。

 

普通、道は前に進むもので、道を戻る人はいません。

 

何か落とし物をしたのかな?と思っていたら、さらに木陰で休んでいるおじいさんと若い男性がいて、どうやら、道を行ったり来たりしている二人と一緒に歩いている仲間の様子。

 

男性一人にわたしのパートナーが声をかけたら、「あぁ、彼が僕の父で、心臓が悪いんだ。だから、男3人でお父さんのザックを代わる代わる運んでいるだよ」と。

 

意味わかります??

 

つまり、3人で4つのザックを運んでいる、ということです。

 

 

男性3人もそれぞれ自分のザックがあるから、自分達のザックを100mくらい先に置いて、一人が戻って、お父さんのザックを背負って、自分達のザックの場所まで持っていく。その間、一人は、お父さんと歩き、一人は置いてあるザックの場所で待つ。

 

それを順番に繰り返していたんです!

 

家族構成は、お父さん(80歳)、息子さん1(50歳)、息子さん2(47歳)、息子さん1の息子さん(17歳)という4人。

 

「ザックめちゃくちゃ重いんだよ!」とみんな笑いながら上り坂を行ったり来たり。笑

 

実際、見るからに荷物は重そうで、かなり色々詰め込んできたんだろうなーという印象。

 

5日間のハイキングだそうで、「誰が計画立てたの?」と聞いたら、全員口を揃えて「お父さん」と。笑

 

「今日はどこまで歩く予定なの?」と聞くと、「えーっと、どこだっけ?お父さんしか知らないんだよ」と。笑

 

多分、男性3人は、登山の経験ない。笑

 

なんだかとてもカラッとしていて気持ちのいい家族で、しかもその後何度も何度も会ったので、仲良くなって色々話をしたんです。

 

 

80歳のお父さんと話をした時、

「僕は40代くらいで山に登り始めたんだ。山はいいだろう、いろんなことを教えてくれる。世界にはたくさんの山があって、そこには無数のトレイルもある。世界中の山を旅して周れるだろう?そういう人生もいいじゃないか。死ぬまで忙しいぞ!笑」

というようなことを言っていました。

 

 

それを聞きながら、わたし思ったんですよ。

 

 

 

こういう背中の見せ方、粋だな〜〜〜!

と。

 

 

 

実際には、お父さんは、息子たちと孫におんぶにだっこで、山を歩きにきているんですよ。

 

でも、この経験と通して、

 

もしかしたら、17歳の男の子は、これから先、困っている人がいたら自然と荷物を持とうする人に育つかもしれない。

 

もしかしたら、息子さん二人は、不必要な荷物の多さに気づいて、本当に必要なものを考え出すかもしれない。

 

もしかしたら、3人とも山が好きになって、お父さんが話していたように、本当に世界の山を旅して新たな世界観を得ていくかもしれない。

 

 

 

わからないですけどね。

 

 

 

だけど、お父さん生き方は、自然と家系に善きバトンを渡していく種の蒔き方、背中の見せ方だな、と思いました。

 

 

おそらく、お父さんはそんなこと思ってもいないと思いますが。

 

自然にできてるっていうのが、粋。

 

 

粋な家族↓

 

 

さて、余談ですが、わたしのパートナーは、この家族が痛く気に入って、一緒になるたび喜んでいて。

 

さらに、息子さん1(50歳)は、リクルートに勤めているそうで、わたしのパートナーは以前リクルートだったためますます意気投合!

 

「いやー!出会えてうれしいよ!」と、固く握手していました。笑

 

出会いって、いいですよね。😊

 


 

みなさんの、背中の見せ方のエピソードもぜひ教えてくださいませ。

 

読んでくださった感想など頂けたらとても喜びます。

 

 

 

ジョンミューアトレイルの個人的な感想などは、Facebookで投稿していきますので、もしよかったら。

https://www.facebook.com/jo.chie.3

 

 

そして、8月いっぱい不在にしてましたので、今月からLMCスタートします。本当は迷ってたけど逃してしまった方いらっしゃったら、5日からスタートしますので、今日中にメッセージくださいませ。

http://chie-jo.com/community/

 

 

それでは今日も、良い一日を!😊

 

 

“ジョンミューアトレイルであった3世代親子のお話” への2件の返信

  1. こんにちは!
    今回もとびきり素敵なお話をありがとうございます。こちらまでなんだかほっこりとした気持ちになり、人生っていいなと思いました。

    千恵さんのパートナーとそのご家族の息子さんとのご縁もすごいですね😆

    うちの両親はいつも誠実な背中を見せて生きてきてくれたなと思います。
    2人が言い合いのケンカをする時はほとんどなかったような。実際はわからないけど子どもとして私が記憶しているのは、両親がよく笑っている姿です。

    千恵さんとパートナーさんの旅を通して、地球でこんな体験もできるのだなと驚きました。毎日20km以上、何日も歩き続けるのは大変ではなかっ他ですか?

    Facebookも拝見しますね。
    どんなきっかけで今回の旅にいたったのか気になりました^_^
    では、またー!

  2. 千恵さん
    こんばんは。
    素晴らしい自然と、大好きな登山を大切なパートナーと分かち合い、
    また一つ人生の豊かな体験を重ねられたこと、本当に素敵だなと感じます!

    そこでの出会いを通して千恵さんが綴ってくださった、
    「自然と家系に善きバトンを渡していく種の蒔き方」
    という表現が、とても心に残りました。

    そして「粋だな」と感じた瞬間を
    喜びいっぱいにシェアしてくださったフィーリングも伝わってきました。

    80歳のお父さんの在り方を受け取りながら、
    そこから子どもや孫の未来を想像して読み解いていく千恵さんと
    そして一期一会の出会いに感謝するパートナーさん。
    そのお二人の感性に、喜びを感じています。

    最近の私は、不安にとらわれて前に進めず、
    つい啓発本ばかりに頼ってしまうのですが、
    千恵さんのように「Be」として、
    大切な人と登山を楽しむ在り方そのものが、
    何より心に響きました。
    千恵さんの背中もまた、ほんとうに「粋」ですね。

    それにしても、ヨセミテからホイットニー山まで続く
    ジョン・ミューア・トレイル(約340km) を歩き切ったなんて、本当にすごいことです。
    標高も高く天候も読めない環境の中で、食料や寝具を背負いながら20日間近く歩き続けるなんて、相当な体力と精神力が必要だと思います。
    その苛酷さの中で生まれた「自然と自分だけの特別な時間」が、千恵さんの中にどんな灯りを残したのか…また話を伺えるのを楽しみにしています。

    ちなみに、私は学生のころ、
    サンフランシスコの大学寮に滞在した時に、
    ヨセミテ国立公園を訪れたことがあります。
    ジャイアントセコイアの巨木の樹齢に圧倒された記憶が、
    千恵さんの文章を読んでふっとよみがえってきました。
    懐かしい思い出まで呼び起こして頂きました^_^

    追伸
    今日はマヤ暦で K164 黄色い種 赤い地球 音8 の日。
    千恵さんも「黄色い種」さんだけに、ちょうどリンクしていて面白いなと感じました。

    今日のエネルギーは、

    「真理は外にあるのではない。
    自らの歩みによってのみ、内に灯される。」

    山を歩きながら出会いを通して灯りを受け取った千恵さんのお話と、
    どこか重なって響いてくる気がしました。

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