パズルのピースが揃うということ

 

目の前にいる人から溢れ出る全ての言葉と想いは、パズルのピースに似ています。

話を聴きながら、その、ひとつ、ひとつ、バラバラになったピースを一つ残らず全て拾い集めてキレイにカタチにしていき、「こんな絵が現れましたが、探していたのはこの絵ですか?」と、問いかけます。

並べていると、時に、ボロボロになってもう使えなさそうなピースが出てきたり、出来上がったあとにぽっかり空いた部分が見つかり、ピースが足りないことに気づいたりするんですね。

そんな時は、「ボロボロですがどうしますか?」「ここ、ピースがひとつ足りないですね」などと声をかけます。

そして、ほとんどの人は、出てきた絵を観て感嘆の声を上げたり、涙を流したりするんです。

ずっと探していたものが、目の前に現れるからだろうなと思います。

 

わたしはその瞬間、心が震えます。

この仕事を始めてよかったと、心から思います。

 

そこに現れる絵は、まだ原石で不恰好かもしれない。

でも、心の奥底にあるその人の生きる源に間違いないからです。

 

・・・

 

願いは願ったら叶う。

 

だから

まだ気づいていないその願いに気付いてほしいな、と思います。